頭痛(47歳/女性)
  • 仕事・子育て・家事に頑張っている。
  • 毎日、頭痛薬を飲んでも収まりきらない頭痛とくびの凝りに長く悩んでいる。(特に生理前後がひどい。)
  • 頭鳴り、肩こり、お腹の張り、軟便、腰痛、生理痛、手足の冷えなどの症状もあり。

1週間に1回の治療を1ヵ月半続けた後、2週間に1回の治療を2ヵ月、その後、1ヵ月に1回の治療を3ヵ月で治療が終了しました。その結果、頭痛はたまにあっても、頭痛薬を飲むことはないくらいの状態になりました。
初診時は体全体に緊張があり、特に頚・肩まわりの張りがひどかったのですが、治療が進むとともに、体全体が柔らかく温かくなりました。年齢や頭痛の時期から更年期症状であったとも考えられます。
初回から「体が軽くなった」とおっしゃっておられました。よいタイミングで体のメンテナンスができた症例でした。

坐骨神経痛(72歳/女性)
  • ふくらはぎを中心に、腰からふくらはぎにかけて、少しでも動くと激痛のため、立ち上がることができない。
  • 毎整形外科受診し、痛み止めを処方されたが効かない。
  • 手術しないと歩けなくなると診断されている。

ご家族に抱えられてのご来院でした。脊柱管狭窄と圧迫骨折の所見の画像をお持ちで、トイレにいくにもご家族の助けが必要とのことでした。
3日に1回の治療を続け、半月でなんとかトイレにお一人でいけるようになりました。その後、5日に1回の治療を1ヵ月続けたところ、脚の痛みが消失。その後も、腰痛や便秘の治療で1週間に1回の治療を1年続けていただき、現在は2~3週間に1回の治療で経過を見ています。
「持病もあるので、手術は絶対にしたくない」とのご意向で、お買い物などに歩いて行ける日常生活を取り戻すことを目標に治療しました。
激痛という症状のため、ご夫婦で困り切っておられましたが、3ヵ月ほどで普通に歩いて病院に行けるようになり、手術が回避できたことをとても喜んでいただきました。手術を提案されていた担当のドクターは驚いておられたそうです。
冷え性から、今回の坐骨神経痛の症状、腰痛、便秘などの症状があったと思われ、治療が進むとともに、ご自身がいかに冷えていたかということを自覚できたとお話しいただきました。

ぎっくり腰(31歳/男性)
  • 社会人スポーツをしている会社員。
  • 練習をしすぎてのぎっくり腰。
  • その他、足の冷えなども気になり、慢性的な腰痛もある。

1回の治療でほぼ治癒しました。その後、再発した際も1回で改善。
年齢が若いことと、スポーツをされているので、「巡り」がよいことで、1回の治療でも回復する例でした。

不妊治療(40歳/女性)
  • 2人目の不妊治療(これまで4回着床せず)。
  • 最後のチャンスで着床を目指したい。
  • 1人目も体外受精で授かった。

胚移植の約1か月前のご来院でした。体をしっかり作るには短すぎましたが、年齢以外は元気で体力もある方で、ご本人が「できることはしたい」とのご意向でしたので、週1回通っていただきました。骨盤内の巡りを改善することを目的に施術し、ご自身でお灸もおこなっていただきました。不妊治療中の方はホルモン剤など、薬によって体が疲れがちなので、経絡治療で体をしっかり保ってあげることで着床率が上がります。この方は無事着床、無事出産に至りました。

抗がん剤治療の副作用の緩和(56歳/女性)
  • 子宮体がん摘出手術後の、抗がん剤治療による体のだるさ。

自営の仕事をしながらスケジュール調整し、入院での化学療法を数回継続されていました。1クールの流れは、入院、化学治療後、5日ほどで退院というものでした。退院後の最初の10日ほどは食欲も落ち、体がだるいため、仕事は自宅でゆっくりと行っておられるとのことでした。
1クールに1回、白血球の回復時くらいに施術させていただき、体がシャンとして、しっかり歩けるようになったと喜んでいただきました。

うつ症状に伴う不定愁訴の緩和(56歳/女性)
  • 会社での人間関係から発症したうつ症状に伴う、体のこわばり、気力の落ち込み、頭痛、薬の副作用でぼおっとするなどの症状がある。

以前から肩こりでご来院くださっていた患者さま。会社でのトラブルでうつ症状がきつくなり、心療内科で診断書をもらって休職されました。その病院で処方された薬を飲み始めた当初、食欲不振などの副作用が多かったため、治療を行いました。貧血気味で血の巡りが悪いことが、体の緊張を高めている状態でした。経絡治療を受けると「温かい感じになり、便秘が治り、よく眠れる」と、不定期にご来院いただき、その後、時短勤務を経て復職されました。

夜泣き(1歳6ヵ月/女児)
  • 2時間おきに目覚める。
  • 思い通りにならないと頭をぶつける。

3日に1回の治療を3回、その後、週1回の治療を3回行いました。
乳幼児も経絡を意識しながら、滞っている箇所に刺さない鍼をあてたり、こすったりして、流していきます。肩こりや湿疹が背中の上の方にあり、自分でコントロールできない、イライラした気が溜まっていました。その気を流してやることで、落ち着いてきました。
よく食べるし、体もしっかりしていたので、のびのびとさせるため、お母さんには外遊びを少し増やしていただくようお願いしました。その結果、よく眠るようになって、お母さんもほっと一息でした。

小児喘息(5歳/男児)
  • 喘息の治療中。
  • 小さいころから何度も、発作での入院歴があり、風邪をひきやすい。

喘息の持病がある子や風邪をひきやすい子どもによくある、背中上部の黒ずみ、産毛が目立っていました。1週間に1回の継続治療を行いました。
幼稚園を、風邪や喘息で半分くらい休む月もあるとのことでしたが、小児はり治療を開始してからは、幼稚園・小学校を風邪で休むのは1年に1、2回くらいになりました。喘息の薬も徐々に減っていて、鼻づまりや痰、咳が季節によってありますが、大きく体調を崩すことはほとんどなくなりました。
小児はりなので、刺さない鍼(てい鍼)を近づけたり皮膚をさすったりし、背中の上部にお灸をして、体の色艶を確認しながら治療しました。