メニエール病の症例

メニエール病初期の低音難聴の40代女性の症例です。

メニエール病は内耳のリンパ水腫が原因とされています。

忙しい年末を過ごした後、年明けに片方の耳が聴こえにくいと気づき、耳鼻科を受診。メニエール病による低音難聴と診断され、ステロイドや利尿剤などの服薬を始める。ひと月経つが、聴こえにくさ、耳の閉塞感が改善しないとのことで、当院に来院。めまいなどはなく、高音は聴き取れる。

耳まわりを触診したところ、患側の耳周辺から、鎖骨あたりにかけて、ガチガチに固まっている。ここを緩めて、耳まわりの水の流れをよくする目的で、5日に一回ほどの治療を5回行った。3回終わった頃から、耳の閉塞感がとれ、4回目の後の耳鼻科での聴力検査で、聴力も戻った事を確認。5回目の治療で、終了とした。

早めの治療を続けて行えたため、大事に至らず、聴力も回復しました。急性の症状は早めの治療が回復への早道です。この方は幸い、めまいがなかったので、続けて通っていただけたことが、良かったと思います。